「アマモ」ってなんだろう?

写真アマモは、北半球の温帯から亜寒帯にかけての水深1-数メートルの沿岸砂泥地に自生する、「海草」の一種です。海藻と海草の違いはその増え方にあり、「藻類」は胞子であるのに対し、アマモなどの「海草」は、種子で増える「草」の分類になるのです。
イネ科と同じ単子葉類の草本であり、節のある長い地下茎とヒゲ状の根、イネに似た細長い葉をもちます。緑色の葉で、先端はわずかに尖り、5-7本の葉脈が先端から根元まで平行に走る。葉は長さ20-100センチ、幅3-5ミリ。小さな白い花を咲かせ、結実して米粒大の黒い種子を作ります。種子は発芽に際して一定時間淡水にさらされる必要があることが知られていて、自然条件では河口から流れ込む淡水などがアマモ種子の発芽に必要な淡水を供給している可能性があるとされています。また、種子以外に地下茎の分枝・伸長によっても増えることがわかっています。

海のゆりかご…『アマモ場』への取り組み

写真遠浅の砂泥海底に出来るこのアマモの大群落を「アマモ場(ば)」といいます。アマモ場は潮流を和らげ、外敵からの隠れ場ともなるため、魚たちの産卵場所、または幼稚魚や小型動物の生息場所となるのです。また、水質浄化の面でも重要な役割を果たしている可能性があるといわれています。アマモ場は、新しい命を守ってくれる、まさに「海のゆりかご」と言えるでしょう。

アマモの葉はその育成期間中に、次々と新しい葉にかわり、そして古い葉は「枯葉」となり、海中の微生物に分解されます。その微生物は、カニや貝など底生動物のえさになり、続いて、その底生動物は、魚たちのえさとなるという、アマモ場は、食物連鎖のサイクルを作り、「肥えた海」をつくる源のひとつであるといえるのです。

全国アマモサミット2016in備前 備前発!里海・里山ブランドの創生〜地域と世代をつなげて

写真会期:2016年6月3日(金)〜5日(日)で行われた「全国アマモサミットin備前」は
お陰様で大好評のうちに閉幕いたしました。
ここに、大会宣言を記し、明日からの一歩へとつなげてまいりたいと思います。
計画からご協力いただいた多くの皆様、会期中足を運んでくださった皆様、
このイベントに係わって下さった全ての皆様に感謝をこめて。

“全国アマモサミット2016 in備前”大会宣言

私達は、日生の漁師たちによる30年以上にも及ぶアマモ場再生活動を振り返り、あきらめることなく続けることの大切さを知ることができました。そして地道な努力の継続によって得られた成果こそが大きな感動を生み、地域を越えて、世代をつないで活動の輪を広げることを学び、これから歩むべき道を考えることができました。

私達は、全国津々浦々の如何に多くの場所で、海を守るために、どれだけ多くの人たちが様々な活動に取り組んでいるかを知ることができました。そして、色々な立場や職業の人たち、小学生・中学生から高校生、大人に至るまで、あらゆる世代の人達が海を大切に思い、団結し努力していることを知ることができました。

私達は、海が健全であり続けるためには、森・里・川・海のそれぞれにおいて、人が生きていくための営みを保ちながら、人々が暮らしを通じて適切に関わり、水を介した森里川海の繋がりを維持することが大切であり、そして、これを守るためには、里海と里山とまちが人とものの流れで結ばれることが大切であることを学びました。

私達は、地球生態系のなかで生かされ、地球生態系は大きな物質循環の中で維持されています。水を介した森里川海の流れの終結点は海ですが、漁業という営みを通じて人が関わることで海から陸への回帰循環が生み出されます。
人は、自然の営みに頼らなければ生きていくことはできません。そして、自然を守り育むことこそ、人が生きていくための道筋です。

私達は、“全国アマモサミット2016 in備前”を契機として、

一、私達の未来そのものである若者を育て応援します。

一、備前の歴史をつむぐ五感に訴える食の文化を継承し、訪れる人をもてなします。

一、「よーまー」なおばさん、互いに家族のような関係で「オセ」になる
   日生の懐の深い人の繋がりを礎に・・・。

そして、全国のまち・学術・NPOのネットワークをさらに広げ、里海・里山・まちが繋がる「備前発!里海・里山ブランド」を必ずや確立して発展させ、自然と人が共存するための有るべき姿を実現し、国内外に広く発信し続けることをここに宣言します。

2016年6月5日
全国アマモサミット 2016 in 備前 参加者一同
全国アマモサミット 2016 in 備前 実行委員会一同
岡山県備前市日生の地にて