サワラ

郷土料理〜さわらのこうこ寿司〜

昔ながらの変わらぬ美味しさ

2019年5月22日中国新聞「ゆるり安心食材探し」平山友美著 掲載写真

日生地区は5月から7月頃までサワラの漁が盛んに行われます。

サワラの流し網漁が始まる頃、日生の浜はいちだんとにぎやかになり、

陸揚げされたサワラを使って、豊漁を祝い、漁業の安全を願って作り始められたのがこの「こうこ寿司」です。

お祭り、船降ろしの時はもちろん、今では地区の集まりでも必ず出す習慣になっています。

  「こうこ」とはたくあんのことで、すしに添えてあった、たくあんの古漬けがすしの中に混じり、

そのまま食べてみると美味なため、こうこを混ぜることが定番となったようです。

 

お酢でしめられたサワラ。

食感も柔らかく、ご飯と「こうこ」と一緒にかき込んで食べるのが日生流だ。

グリンピースが彩りと、食感のアクセントをくれる。

日生地域では小さな子供から、お年寄りまで皆が食べています。

愛され続け、地域に根付いたレシピが年代を超えて郷土料理となりました。

サワラのシーズン限定ではありますが、お越しの際はぜひご賞味ください!